マレーシア→シンガポール→アデレードに辿り着くまで
海外移住を考え始めたとき、
「どこの国で、どの学校に通わせるか」は
想像以上に重たいテーマでした。
最初からオーストラリア一択だったわけではありません。
むしろ、かなり遠回りをしています。
この記事では、
父視点での学校探しの迷走と、
その過程で見えてきた海外移住の現実について書きます。
最初はマレーシアだった(物価的に)
最初に候補に上がったのは、マレーシアでした。
理由はシンプルで、物価です。
教育環境も良さそうで、
日本人の実績も多い。
実際に学校見学をしてみると、
施設はきれいで、教育内容も魅力的でした。
……が、とにかく暑い。
体感的に、
「これ、毎日生活するのは無理では?」
と思うレベル。
東南アジア独特の空気感も含めて、
旅行なら全然いいけど、
住むとなると少し違う。
最終的には、
父の感覚的な拒否反応で、
マレーシアは選択肢から外れました。
ついでに行ったシンガポールも、暑さで撃沈
「じゃあシンガポールはどうだろう」
と思い、立ち寄ってみました。
食は最高。
街もきれい。
教育水準も高い。
……が、やっぱり暑い。
子供たちからも、
「シンガポールは無理。絶対無理」
と即却下。
暑さは、
想像以上に生活の質に影響する要素でした。
消去法で「オーストラリアいいんじゃね?」となる
そこから、
「赤道から離れて英語圏、オーストラリア?」
という、かなり雑な流れになります。
シドニー、メルボルンを調べると、
今度は家賃がヤバい。
「これは現実的じゃないな……」
そんな中で見つけたのが、
アデレードならまだマシかも
という情報でした。
正直に言うと、
その時点でアデレードという地名すら
ほぼ知りませんでした。
メルボルンの位置も、
首都キャンベラの位置も、
正確には分かっていなかったレベルです。
今でも怪しいですが(笑)。
アデレードの学校探しは、想像以上にレアケースだった
まずは自分で、
South Australia(南オーストラリア州)の教育庁に
直接メールしました。
「学校を紹介してもらえませんか?」
返ってきた答えは、
「2026年1月入学なら案内可能」。
半年以上先。
「そんなに待てない……」
ということで、
私立校も含めて探し始めました。
Google口コミが辛辣すぎる問題
私立校を調べ始めると、
Googleの口コミが、まあ辛辣。
- 校長がひどい
- いじめを放置している
- トイレが汚い
レビュー、容赦ない。
その中でも
「ここなら…」と思える学校に
いくつか直接連絡しましたが、
- ローカルの子供でないとダメ
- そもそも定員オーバー
結局、自力では決めきれませんでした。
エージェント探し。でもアデレードがマイナーすぎた
「エージェント経由なら糸口があるかも」
と思い、探し始めました。
が、アデレード。
マイナーすぎて、
対応してくれるエージェントが
2社しか見つからない。
最終的に依頼したのは、
オーストラリア政府公認留学エージェント
とされている、日本のエージェントでした。
「公認」という言葉の安心感は、
正直かなり大きかったです。
結果的に、
やり取りを重ねて1ヶ月ほどで、
学校の目処は立ちました。
ただ、
進める中で
「アデレードの実績はかなり少なそうだな」
という違和感も、
少しずつ感じるようになりました。
学区制の思い込み
アデレードは学区制。
我が家には、小学6年と4年の子供がいます。
そのため、
「PrimaryとSecondaryが一貫している学校じゃないと通えないのでは」
と、完全に思い込んでいました。
そんな中、エージェントから提案されたのは、
全然別の学校。
しかも、結構(4km以上)離れている。
「学区内に住むの、無理じゃないですか?」
と聞くと、
「海外からの学生は、例外的にOKです」
……学校が決まったのは良かったけど、
それって、送り迎えどうするの?
新たな問題が、ここで発生しました。
これもたぶん、これから詰む気がしています(笑)。
年齢区分すら、はっきり分からない
長男は、日本では小学校6年生。
South Australiaでは、
PrimaryなのかSecondaryなのか、
制度変更の影響もあって、
エージェントもはっきり分からない
という状態でした。
この辺りで、
「このエージェント、アデレードの経験ほぼないな?」
と薄々感じ始めました。
同時に、
「アデレードに小学生連れて行く日本人、
相当レアなんだな」
と実感した瞬間でもあります。
学費の現実と、学生VISAの壁
オーストラリアで学校探しが動き始めると、
もう一つ、想像以上に重たい現実に直面しました。
それが 学費です。
学校からOffer Letterをもらった後、最初に必要なのは CoE(入学許可証) を取得すること。
CoEをもらうためには、
その学校に対して 1年分の授業料を一括で支払う必要があります。
我が家の場合、
子供二人分で約350万円でした。
「え、こんなに?」
と思わず声に出したのは、正直ここでした。
とはいうものの、
オーストラリアだけが特別高いというより、
マレーシア留学でも同じくらいの費用感ではありました。
なので、
まぁ納得といえば納得です。
永住権があれば全然違うらしいですが、、、
学校選びで一番大変だったのは、子供の持病
学校選びで、
もう一つ大きな壁だったのが、
子供の持病に関する書類です。
- 長男:てんかん
- 次男:ぜんそく
長男については、
かかりつけの大学病院に
英語の診断書を依頼。
South Australia教育庁指定のフォーマットが必要で、
「3週間〜1ヶ月かかります」
という、かなり杓子定規な対応でした。
医師は2、3日で診断書を書き終わっていたのに、
病院事務で3週間ほど止まっていました。(ただの愚痴)
一方、次男。
近所のかかりつけ医に
「喘息の診断書、英語でお願いします」
と言ったら、秒で書いてくれました。
この差、なんなんだ。
South Australia教育庁の健康チェックは、かなりガチ
South Australia教育庁の健康チェック表は、
想像以上にしっかりしています。
発作が起きた場合の指示書まで書かされて、
「日本の学校もこれくらいやればいいのに」
と思ったレベルでした。
……ただし。
実際に倒れた場合、
先生がその指示書どおりに対応できるかどうかは、
また別の問題らしい。
笑えない。
日本では、
先生方が引き継ぎも含めて
かなり手厚く対応してくれていました。
それと同じことが、
言葉も通じない環境で本当にできるのか。
そこは、正直かなり不安です。
OSHCに入っていても、安心ではなかった
ちなみに、
オーストラリアの学生ビザでは、
OSHC(Overseas Student Health Cover)
と呼ばれる留学生向けの健康保険への加入が必須です。
我が家も、
ビザ申請時にOSHCに加入しました。
ただし、
OSHCは基本的に
新たな病気やケガが対象で、
持病はカバー外になるケースが多い
という現実があります。
「保険に入っている=安心」
ではないことを、
この段階で初めて実感しました。
正直、医療はまだ大きな不安要素
ここまで進めておいてなんですが、
医療については、まだ答えが出ていません。
- 日本で処方されている薬をどうするか
- アデレードで同じ薬が出るのか
- 自費だとどれくらいかかるのか
このあたりは、
現地に行ってから本格的に向き合うことになりそうです。
分かってきたら、
また別の記事で書く予定です。
学校が決まったことで、
ようやく「移住後の生活」を
現実として考える段階に入りました。
学生VISAを前提にした生活については、
こちらの記事で整理しています。
→ [子連れでオーストラリア学生VISAを選んで気づいた、生活面の現実]
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この記事を書いた人:父